断捨離やときめくお片付けのブームにより、お片付けを専門にする個人事業者が爆発的に増加しました。
今や日本全国津々浦々に、「整理収納アドバイザー」や「ライフオーガナイザー」などの資格を持った専門家がいらっしゃいます。
大勢いる同業者の中から選ばれるには、ネット検索で見つけてもらえるのが大前提。
ホームページを持つことが必須です。
今回は、お片付け系ホームページの配色のヒントをご紹介していきます。
自分のホームページを持ちたいと考えているお片付けの人、WEBデザインをする人が、ホームページを作る際の色選びにお役立ていただけたらと思います。
全国の整理収納アドバイザー・ライフオーガナイザーのホームページ使用色ランキング
47都道府県の整理収納アドバイザーやライフオーガナイザーのホームページを無作為にピックアップし色を集計しました。
協会サイトは省き、個人活動している方のホームページが対象です。
<HP使用色ランキング>
全国124件中
1位 グレー
2位 白
3位 水色
4位 ベージュ
4位 緑
4位 ピンク
グレーと白が断トツです。
ここに挙げた4位までの6色で、80%のシェアを占めていました。
グレーや白が選ばれる2つの理由
グレーや白が選ばれる理由は2つあります。
1つは「色彩心理」の観点から。
お片付けの目的は、空間が「すっきり」「きれい」「清潔」になることです。
余計な物は減らし、シンプル・イズ・ベストを目指す。
それをホームページで表現しなければなりません。
シンプル、すっきり、きれいを端的に色で表せるのが、グレーと白なのです。
白、黒、グレーは色彩用語で「無彩色」と呼ばれ、赤、黄色、青のような色みを持ちません。
色みがない分、すっきりとした印象を無彩色から感じ取ります。
色のイメージ(色彩心理)を利用して配色を考えるのは、非常に理にかなっているのです。
そしてもう1つの理由は、あるブランドイメージが影響しています。
グレー・白・ベージュの空間といえば?
何か思い浮かびませんか?
「無印良品」のお店がまさにこの3色。
ステンレスやスチールのシルバーグレー
プラスチックケースの白
家具類の木材のベージュ
無駄がなく簡潔で、品質の良さを追求した無印良品のシンプルカラー。
収納グッズの購入先として頻繁に利用されることもあり、お片付け関連の定番カラーと言ってもいいでしょう。
お片付け=収納=白・グレー・ベージュ
というイメージの定着はあなどれません。
イメージを無視した色選びをすると、時には不快感を招きます。
ホームページの色選定で奇をてらい過ぎないように注意しましょう。
お片付け系ホームページのおすすめカラーとタブーカラー
おすすめカラー
グレー・白・ベージュを定番として挙げましたが、それ以外の色がNGなのではありません。
定番以外の色を選んでも失敗がないように、トーンや色相環を使っておすすめカラーをご説明していきます。
トーンとは、似たような明るさと鮮やかさの色をグルーピングしたもの。
下図の赤丸で囲ったゾーンがおすすめのトーンになります。
(アルファベットの記号が、それぞれのトーンの名称を表しています)
このトーン図の上部の方は明るい色のグループです。
lt(ライト)トーンは、明るく澄んだ色のグループ。
sf(ソフト)とltg(ライトグレイッシュ)トーンは、明るめの色に少しグレーが混じったトーンです。
清潔でクリアな印象を出したければ、ltトーンがおすすめ。
sfやltgトーンは、グレーと組み合わせると非常に馴染みがよく、優しく穏やかなイメージを作ることができます。
「お客様と二人三脚で作業を進めますよ」という寄り添いのイメージを出せるのが、これらのトーンの特徴です。
次に、色相環で色をみていきます。
(色相環とは、虹色のグラデーションを円で輪っかにしたもの)
sfトーンを例にとって表すと、以下の通りです。
くすみのあるピンク・穏やかなオレンジ・黄色・緑・青緑・青がおすすめカラー。
色(色相)のバリエーションが豊富ですよね。
実はどんな色でもOK。
トーン選びさえ失敗しなければ、選べる色の選択肢は幅広くあるのです。
タブーカラー
お客様のプライベートに踏み込み、自宅へ上がって作業をする仕事ですので、押しが強そうなインパクトのある色は避けた方が良いでしょう。
(トーン図でいうと、右の方にあるトーン)
インパクトのある色は、怖そう、きつそうといったイメージを与えてしまいます。
また、暗い印象を与える重く暗い色もあまりおすすめしません。
(トーン図でいうと、下の方のトーン)
暗い色は人と距離を置く色で、打ち解けにくい印象を与えます。
まとめ
片付いた状態=清潔ですっきりのイメージを表現できる、白やグレー
インテリアのイメージから木材を連想させるベージュ
これらがお片付け系ホームページの王道カラーです。
トーンでいうと、グレーに通じる穏やかな色か、白に通じるクリアな色が適しています。
どんな色を選ぶかの決め手は、アピールポイトをはっきりさせることです。
シンプルを追求するのか?親しみやすさを表現するのか?的確なアドバイスをウリにするのか?
打ち出したい内容に合わせた色選びを行ってくださいね。
弊社では差別化ポイントと顧客ターゲットに合わせた色選定を行っています。
ホームページカラープランニングとして承っておりますので、色選びに迷われましたらどうぞ一度ご相談ください。
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