2023年がスタートし、アパレルショップは一気に春色が並ぶようになりました。2023年春のトレンドカラーは、イエローを中心に明るいパステル調の色がそろっています。筆者が実際に店舗でよく見たトレンドカラーは5色。この5色をなりたいイメージに合わせて活用してみませんか?
冬服で春を先取りする梅春シーズン
ファッション業界では、春夏(S/S)、秋冬(A/W)シーズンという期間の他に、梅春というシーズンがあります。
梅春シーズンは12月末頃から2月頃を指します。季節としてはまだまだ寒い時期なので、素材や生地は冬物、色が春色に変化するシーズンです。
2023年2月現在も、ニット製品など洋服の種類は冬物がメインですが、春のトレンドカラーが一望できる状態になっています。
2023年春のトレンドカラー5色
一般社団法人日本流行色協会が2023年の色として選定したのが「ルミナスイエロー」。
これを受けてファッション業界もイエロー推しになっています。閉塞感のある時代に光を照らすような明るさと優しさ、癒しがキーワードです。
イエロー以外には、癒しを感じるパステルカラーがトレンドです。パステルピンク、ブルー、パープル(ラベンダー)、グリーンの合計5色が2023年春を象徴する色と言えるでしょう。
全体の色の雰囲気はこんな感じです。パステルだけでなくトレンドの5色を濃くした色も店頭に並んでいました。
出展元 オーケー化成株式会社「
パーソナルカラー的にパステル系が合わない方は、濃い色でトレンドを取り入れるのもいいですね。
好奇心いっぱい、まずは楽しみたい!前向きな気持ちにさせるなら【イエロー】
黄色は白に次いで明るい色。光を表す色なので、気持ちを明るく前向きにしてくれます。
好奇心旺盛で、楽しいことへの感度が高まる色。仕事が~、家庭が~といった「ねばならない」にとらわれず、素直な心で自分が楽しいと感じるままに行動できます。
たとえ仕事であっても、楽しい部分を見つける視点が持てるかもしれませんよ。
コミュニケーションを大切にしたいなら相手を想う気持ちを表現する【ピンク】
リモートワークが当たり前になり、直接人とコミュニケーションを取る機会が減った人もいるでしょう。
離れていてもコミュニケーションを大切にしたい、コミュニケーション上手になりたいと考えるなら、まずは自分から歩み寄ってみませんか?
見ている人をリラックスさせ、優しさ、愛情深さ、思いやりを表現できるのがピンク。ピリピリした緊張感をほぐし、安心感を与えてくれます。
ピンクを身につけている自分も見ている相手も、互いに優しくなれたらコミュニケーションは温かなものになっていくのではないでしょうか。
知性を高めストイックに向き合いたいなら【ブルー】
落ち着きと冷静さのあるブルーは、知性の色でもあります。
何か目標を立てて継続していこうと考えるなら、ストイックに取り組めるブルーを活用すると雑念に惑わされません。
知的作業など集中力が必要なときにも使える色です。
個性と直感を研ぎ澄ますなら【パープル】
個性に磨きをかけ、独創的な世界観を持ちたいと願うならパープル。
他人の意見に振り回されることなく自分の道を進んでいけます。
感性を刺激する色なので、思考優位になりすぎているなと感じるなら、パープルで直感を研ぎ澄ますと良いでしょう。
ラベンダーは癒しの色で、疲れている時やリラックスしたい時におすすめです。
バランスの取れた生活を心がけるなら【グリーン】
何事もバランスを大切にできるのがグリーン。
安定と調和の色で、心の平安と人と人との和を保ってくれます。
仕事が忙しすぎるとか、偏った生活をしているなと感じたら、バランスを整えるグリーンが気になりだします。もしグリーンにすごく惹かれるなら、身体か心(もしくは両方)が休息を求めているのかもしれません。
コーディネートはどうする?
ここまで色の心理的な側面に重点を置いてお話してきました。では、実際に洋服でトレンドカラーを取り入れるなら、どうやってコーディネートすればいいでしょうか。
一番簡単で色合わせの失敗がないのは、「トレンドカラー+ベーシックカラー」です。
ベーシックカラーとは、ホワイト、ベージュ、グレー、ネイビーのような定番カラーとよばれる色のこと。
トレンドの5色がカラフルなので、合わせる色はベーシックな方がトレンドカラーが映えます。
パステルカラーに白を合わせるのは勇気がいるなと思われたら、
パステルカラー+グレー
パステルカラー+カーキ
パステルカラー+ネイビーのコーディネートがおすすめ。
パステルカラーの可愛らしさを大人の雰囲気に格上げしてくれます。
適度にトレンドカラーを取り入れてみましょう
トレンドカラーは時代と時代の空気感を反映する色です。シーズンが変わればまた違う色が流行する一過性のもの。
似合う・似合わないに拘わりすぎず、ワンシーズン使い倒すつもりで気持ちがおもむくままにトレンドを取り入れてみるのもいいでしょう。
トレンドを身につけると今っぽさや垢抜けた雰囲気になりますし、時代の風を読む感性も養われますよ。
※流行色の画像は、プラスチック用着色剤・機能剤メーカーのオーケー化成株式会社様からご承諾いただき掲載しております。
プラスチック用の色提案ではありますが、日本流行色協会(JAFCA)様発表の流行色を大変わかりやすくまとめてあります。
ファッション業界の色とも差がありませんので、当ブログではこちらを採用させていただいています。