ホームページ制作をするときに重要なことのひとつが色決め。
何色を使うかによって、お客様が受け取るイメージはまるで変ってきます。
今回は接骨・整骨、鍼灸、あんまマッサージ、整体院に特化したおすすめの色をご紹介しますね。
※国家資格と民間資格が混在していますが、webカラーの視点で見ると共通項が多く一括りにしました。
はじめに―調査方法―
47都道府県の接骨・鍼灸整骨院・整体院のホームページを無作為にピックアップし色を集計しました。
検索キーワード 【○○市(主に県庁所在地) 接骨院or整体院】
カイロプラクティック、マッサージ店は省いています。
一番使用面積が大きい色か、一番最初に目に入ってくる色をホームページカラーと判断しました。
接骨・鍼灸整骨院・整体院ホームページ使用色ランキング
全国115件中
1位 オレンジ
2位 緑
3位 黄緑
4位 ピンク
5位 水色
6位 黄色
7位 青
7位 茶色
9位 白
9位 黒
11位 ベージュ
接骨院、整体院といえば緑かオレンジが多いだろうと予想をしていましたが、オレンジが断トツで30%近くを占めました。
2位3位の緑と黄緑の2色を合わせると35%もあり、オレンジと緑系だけで6割以上もあったのです。
接骨院、整体院といえば…のイメージカラーが業界的に定着しているといえます。
親しみやすく気軽に通える印象を与える「オレンジ」
オレンジが人に与える影響
オレンジ(橙)は、元気と暖かさを感じさせてくれる色。
社交性や親しみやすさのイメージを持っています。
大衆や庶民のイメージもあり、誰でも通える・使える敷居の低さを表します。
オレンジのホームページを見るだけで、
「誰でも気軽に通えそう」
「院長先生に気兼ねなく相談できそう」
という気がしてきます。
また、オレンジは自律神経に働きかけ、健康増進への効果も期待できる色。
健康への意識が高い人へアピールするのにも適しています。
オレンジがメインのホームページの配色
オレンジと緑 ■■
接骨・鍼灸整骨院・整体院のホームページはとにかくオレンジと緑。
オレンジがメインカラーでサブカラーが緑という配色が、この業界の王道といってもいいくらいです。
健康的でフレッシュ感あふれる配色になります。
LINE公式の友達追加バナーを掲載しているところが多く、LINEの緑とうまく調和できるのも利点です。
もう1色増やすなら、オレンジか緑の同系色を合わせると、色数が増えてもまとまりのある印象を作れます。
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オレンジや緑とは少し異なる色を合わせると、より元気で活動的な印象を与えます。
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和みと安心感を与える「緑」
緑が人に与える影響
緑は自然を代表する色。
人をリラックスさせ和ませるような安心感を与えてくれます。
おだやかに健康を促してくれるような、オレンジとはまた違った「健康」のイメージを発信してくれます。
緑はアセチルコリンというホルモンを分泌させる働きがあります。
アセチルコリンは疲労や損傷した細胞を再生する働きがあるので、医療系に適した色といえるでしょう。
緑がメインのホームページの配色
オレンジのところでご紹介した通り、緑とオレンジの配色は鉄板の組み合わせです。
上のサンプル画像のような、緑と薄緑の同系色配色も失敗がない組み合わせです。
緑がメインカラーで3色配色を考えた場合、オレンジのように元気な配色もつくれますが、ここでは生き生きと健やかな印象の組み合わせをご紹介しますね。
■■■親しみやすく開放的な配色
■■■健全でのびやかな配色
■■■陽気で爽やかな配色
くせものは「ピンク」
淡い色のピンクと鮮やかなピンクの違い
接骨・鍼灸整骨院・整体院のホームページで、オレンジと緑系ほどの数はありませんが、時々お見受けするのがピンク。
ピンクは一般的に優しさや幸福、安心感を与える色ですが…。
選ぶピンクによってイメージが大きく変わります。
淡い、うすい色のピンクなら一般的なイメージ通りでいいのですが、鮮やかなピンクは華美で派手な印象を与えます。
医療系のホームページで使うと安心感は与えられません。
黄みのピンクと青みのピンクの違い
女性をターゲットにしたいからと安易にピンクを使うのは要注意。
女性は化粧品でピンクを見慣れていることが多く、ピンクに繊細な感度を持っています。
今はやりのパーソナルカラーのおかげで、黄みのピンク(イエローベース)・青みのピンク(ブルーベース)という色の分類法が定着しています。
そのため、黄みと青みのピンク両方を使ってしまうと、なんだかちぐはぐな違和感を与えます。
■■■左が黄みのピンク・真ん中と右が青みのピンク
ピンクと一口に言っても、鮮やかさの違いや色みの違いで好みが大きく分かれます。
下手をすると「なんかダサい」印象になりますので、使用の際はなぜこのピンクを使うのか?をよくご検討ください。
接骨・鍼灸整骨院・整体院ホームページのおすすめカラーとタブーカラー
おすすめカラー
ここまで使用率の高かったオレンジ・緑・ピンクをご紹介してきましたが、この3色しか選択肢がないわけではありません。
色を選ぶ一番重要なポイントは、「明るく元気な色」であることです。
色をグループ分けしたトーンという概念でみてみると、赤丸で囲ったゾーンがおすすめカラーになります。
このトーン図の上部の色は明るく、右にいくほど鮮やかな色(高彩度といいます)になります。
明るく鮮やかな色は、人を元気な気持ちにさせ、陽気や健康的といった印象を与えます。
健康に関わる業種にとって、一番伝えたいメッセージが詰まっているトーンです。
鮮やかなトーンを使う時の注意点は、色数が多くなると画面がうるさく、見にくくなることです。
使う色を絞る、トーンを合わせるなど配慮が必要になります。
タブーカラー
タブーは不健康な色、死を連想させる色です。
不健康=顔色が悪いというイメージから、紫や寒々しい青一色はこの業界に不向きです。
死を連想する色は黒。
とはいっても黒がNGなのではなく(ランキングでも黒は9位)、画面全体が真っ暗になるようなダーク色オンリーになるのを避けましょう。
こんなホームページを見たら、怖くて気軽に通えませんから。
また、血を連想するような鮮やかな赤も向いていません。
まとめ
接骨・整骨、鍼灸、あんまマッサージ、整体院のホームページカラーで大切なことは、「元気で健康になれる」のをアピールすることです。
元気と健康が表現できるのであれば、オレンジでも緑でもピンクでも青でもどんな色みでもいいのです。
その中でオレンジと緑が多く選ばれる理由は、どちらも性別や年齢を限定しない色だからでしょう。
老若男女が気軽に安心して通える色、それがこの2色なのです。
おすすめの色が分かったとしても、いざ色の組み合わせを考えるとなると、何色を選べばいいか悩んでしまうかもしれませんね。
単に美しい配色を考えるだけではなく、ターゲットや発信内容に合わせた色を選ぶことも大切です。
ターゲットに刺さる色選びをお考えでしたら、ホームページカラープランニングを承っておりますので、どうぞ一度ご相談ください。
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