2024年2月15日、京都府福知山市にあるクリナップ福知山営業所様にて「商談に生かす色彩心理コミュニケーション」のセミナーをさせていただきました。
クリナップ様の新商品のお披露目に合わせ、工務店様などへ向けての特別研修です。
研修概要
クリナップ株式会社様とは2014年からのご縁で、色彩心理を使った接客セミナーを開催しています。これまでに滋賀、京都、大阪、奈良と近畿を中心とした営業所様にて延べ200名近い方にご受講いただいています。
今回も「色を使って商談をスムーズにするコミュニケーションの話を」とご依頼をいただきました。
研修と謳っていますが、じっと話を聞いて学ぶスタイルではありません。色を体感し、気づきを得て腑に落としていただき、ひとつでも研修でお話ししたことを実践に活かしていただけるように進めています。
<研修内容>
●色彩心理を使った性格診断テスト
●色の意味と人の性格、行動について
●購入動機を考えるワーク
●色彩心理別商談トーク法
色彩心理を商談に活かすとは
色彩心理、色と人の性格の関係を紐解いていくと、漠然と感じている価値観の違いを具体的に知ることができます。
たとえば、「赤」の性格を持つ人は行動が早く即断即決タイプ。何か買うときも決断が早く、購入までにあまり時間をかけません。
対して「青」の性格を持つ人は分析が得意で客観性を重視するタイプ。即決で何かを買うよりは、十分に吟味してから購入に至ります。
それぞれの色には確固たる価値基準があり、それが分かると人生において何を重視しているのか、何を基準にして購買行動を起こすのかも見えてきます。色彩心理を知ることで、購買動機に合わせたセールストークができるようになるのです。
売るのが申し訳ない?
ひとつおもしろい事例をご紹介します。
ピンクやグレーの性格を持つ人はとても優しく、人に寄り添って話を聴くタイプなのですが、過剰にお相手の顔色を読んでしまう傾向にあります。そのため「高額商品を紹介して嫌な顔をされないか」と不安になり、商品を売ることに申し訳ない気持ちになったりするのです。
今回もピンクやグレーの性格を持つ参加者から、「高い商品を売ってもいい色の人がいるとは思わなかった」という声があがりました。
別の色の性格なら、高い物ほど喜んで買う人もいます。値段の高い低いではなく、物自体に価値を見出せたら気兼ねなく買う人もいます。
どこに価値を置くか、何を良しとするかは人によって違うと分かっていても、自分の価値観がベースになるのは仕方ありません。ご自身と他者との価値観の違いを実感していただけるのがこの研修の醍醐味です。
同じ色の性格どうしは相性がいいのか
研修の本題とは少し違いますが、「同じ色の性格どうしは相性がいいのですか?」とご質問をいただきました。どっちつかずな答えですが、相性が良い面もあれば悪い面もあります。
良い面は、お互いの感情を共有しやすく共感を得やすいところ。言葉(会話)が少なくても考えていることが何となく感じられ、行動のテンポが似てきます。悪い面は、思考が似ているので発展性がないところです。
仕事上で考えてみると、商談などでは価値観が似ているから好感が持たれやすかったり、自身のセールストークがそのままお相手にも響きやすくなります。
反対に、先の例で挙げたようにお互いの顔色を読んでしまうがために推すべきところで推せなかったり、何か課題に直面した際に似たような発想しか出ず、新しい視点で解決ができなかったりします。
組織はさまざまな色の特性を持つ人がいることで、お互いに補填しあい発展と向上がみられるのではないでしょうか。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。
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