2021年から2022年にかけてレディスファッションを中心にグリーンが流行しています。鮮やかなグリーンが台頭した後、深いグリーンや青みの強いグリーンなどグリーンのバリエーションもより豊富になってきました。
しかし、パーソナルカラーのブルーベース(ブルべ)はグリーンが似合わないと思っていないでしょうか?ブルーベースさんが似合うグリーンを徹底的にご紹介していきましょう。
※当記事で表現するカーキはJISで規定された慣用色名のカーキーとは異なり、ファッション業界で一般化しているグリーン系の色みを指しています
グリーン流行の背景
ファッションでグリーンがここまで主流になるのは珍しく、グリーンの色展開には目を見張るものがあります。色の流行には社会状況や時代の雰囲気が影響しているため、グリーンの流行にも時代の流れが反映しているといえるでしょう。
SDGsの取り組みが浸透しはじめたことによる環境意識への高まりが、自然を連想するグリーンの流行を後押ししています。そして、コロナ蔓延による社会の閉塞感、戦争による社会不安などから、安心安全、平和を意味するグリーンに人々の気持ちが向くのは自然な流れです。
大きな流行の波がくればやがて終息の道をたどっていきますが、今後ファッションでもプロダクトの分野でもグリーンが定番カラーとして定着していくかもしれません。
イエベ・ブルべそれぞれに似合うグリーンがある
グリーンと一口にいっても黄緑~緑~青緑まで色みの範囲はとても広いです。カーキやモスグリーンなどのスモーキーな色やパステルグリーンも加えると、グリーンの種類はとても豊富です。
似合うグリーンが多いのはイエローベース(イエベ)。黄緑、緑、カーキが得意カラーです。
ブルーベースが似合うグリーンは、簡単にいうと青緑です。
とはいってもたった1色ではありません。明るいミントグリーンもあれば深い青緑もあります。ブルべはカーキが似合わないと思われがちですが、イエベのカーキとは少し違う色みを選ぶといいのです。
パーソナルカラー別似合うグリーン
スプリングに似合うグリーン
スプリングが似合うグリーンは、黄緑や真緑です。黄みがかかった濁りのない鮮やかなグリーンがお似合いになります。
木々の新緑の緑から真夏のいきいきとした濃い緑をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。
色名では、アップルグリーン・ブライトグリーン・ターコイズグリーンなどがあります。
オータムに似合うグリーン
オータムは黄みがかかった色で濁りや深みがあるグリーンがお似合いになります。似合うグリーンが4シーズンの中で1番多く、秋の木々の緑が濃くなった色や草原の緑、お茶の緑、鶯色、苔色など、自然界にも豊富にある色です。
色名では、ティーグリーン、ピスタチオグリーン、グラスグリーン、モスグリーン、カーキ、オリーブなどがあります。
サマーに似合うグリーン
サマーが似合うグリーンは、明るめの青緑です。明るめといっても淡い青緑やソフトな青緑など、パステル系やそれより少しはっきりした色、グレーが混ざった濁りのある青緑などがあります。
色名では、ミントグリーン※・パステルグリーン・ブルーグリーンなどがあります。
※ミントグリーンは青みが強くなければスプリングでも似合う色です
ウィンターに似合うグリーン
ウィンターが似合うグリーンは、サマーのグリーンよりも濃く暗めの青緑です。画像のようなパステルグリーンよりもまだ淡い、冷たさを感じるようなごくうすいグリーンもウィンターの色です。
色名では、ダークグリーン、ビリジアン、ボトルグリーン、アイシーグリーンなどがあります。
ブルべが似合うカーキは?
一般的に、カーキはイエローベース(オータム)が似合う色といわれています。
なぜなら、黄みがかったスモーキーで暗めのイエローグリーン~グリーンがカーキの色と認識されているからです。
これらのカーキはブルーベースにとっては黄みが強すぎる色。ブルーベースがカーキを選ぶなら、なるべく黄みが少ない色を選ぶといいのです。
暗い緑や青緑系・緑系のグレイッシュなグリーンをカーキとして取り入れてはいかがでしょうか。
まとめ
グリーンは黄緑も青緑もグリーンのグループに入るので、実は色数がたくさんあります。
ざっくり分けると、イエローベースは黄みが強いグリーン(黄緑)、ブルーベースは青みが強いグリーン(青緑)が似合う色です。そこにビビッドなグリーンやカーキのようなスモーキーなグリーンも加わってきます。
ブルーベースはイエローベースほど似合うグリーンの種類は多くありませんが、色みの特徴が分かれば似合うグリーンは割とあるのです。
今季(2022年)は青緑系のグリーンもショップにたくさん並んでいますので、ピッタリの色を探してみてくださいね。