マゼンタとは
マゼンタは鮮やかな紫みの赤、赤紫色のことです。
印刷インクを代表とする色料の三原色のひとつで、現代の色再現技術になくてはならない色です。
マゼンタは1859年イタリア統一戦争のクライマックスと同時期に発見された染料で、イタリアの激戦地の名前がつけられました。
英語表記でMagenta、日本語ではマジェンタやマゼンタピンクとも呼ばれています。マゼンタと似た色ではフューシャピンクがあります。
※当記事では「マゼンタ」の表記で統一しています
パーソナルカラー別の似合うマゼンタ
パーソナルカラーではマゼンタは青みが強いピンクのため、ブルーベースのウィンターに分類されます。
イエローベースのスプリングやオータムが似合う人は、マゼンタを着用すると顔が青白くなったり、唇が紫色に見えたりする可能性が高いです。
しかしどんなパーソナルカラーであっても、マゼンタを好む人は一定数いらっしゃいます。マゼンタをそれぞれのシーズンに寄せた色にすると以下のようになります。
スプリングは、赤みの強いピンク
オータムはややダークな赤紫
サマーはマゼンタを少しくすませトーンを落としたピンク
スプリングやオータムの色はブルーベースに近い色なので、あくまで参考としてお考えくださいね。
<参考記事>
マゼンタのパーソナルカラー別コーディネート
ウィンターカラーのマゼンタを着こなすなら、どんな配色がいいでしょうか。シーズンごとのカラーコーディネート例を挙げていきましょう。
スプリングのマゼンタコーデ
マゼンタがとても目立つ色なので、ベーシックカラーのベージュやライトブラウンと合わせることでスプリングタイプに寄せつつマゼンタが主役のコーディネートができます。
あえてカラフルなアクアやイエローグリーンと合わせてスプリングらしい華やかな印象をつくるのもいいでしょう。
オータムのマゼンタコーデ
マゼンタにカーキやキャメル、オレンジを合わせるとエキゾチックな雰囲気になります。
パープルやティールブルーを合わせるとひときわ個性的な印象になるでしょう。
サマーのマゼンタコーデ
グレーやブルーグレー、ライトブルーやラベンダーを合わせると、すっきりとした上品な印象のコーディネートになります。
ライトピンクベージュやグレージュを合わせると、上品さに加えて優しさがプラスされます。
ウィンターのマゼンタコーデ
白・黒・シルバーグレーをマゼンタと合わせるととてもシャープでかっこいい印象になります。
ロイヤルブルーやロイヤルパープル、バーガンディやイエローなど、ウィンターのカラフルな色と合わせるのもコーディネートして面白いのですが上級者向けです。
カラフル配色が苦手なら、シアーなブルーのようなごく淡い色みのウィンターカラーと合わせるのもいいでしょう。
マゼンタを好む人・嫌う人の心理
マゼンタの色彩心理(色の意味)は、深い愛情・慈愛・献身などがあります。見返りを求めず人に尽くせる大きな愛情を持った人に好まれます。また、自己主張や個性がはっきりした人がマゼンタを好む傾向にもあります。
マゼンタを嫌う人はマゼンタの華やかさと妖艶さが苦手です。華美なイメージが派手に感じたり、セクシーさが下品に感じてしまうのです。
マゼンタをよく着る人の特徴
好む人・嫌う人のところで挙げたように、好んでマゼンタを着用する人は愛情深さを持っています。しかし慈愛に満ちた印象以上に自己表現力の高さが感じられる人です。
マゼンタは存在感と決断力のある赤と、個性的で直観力のある紫が混ざった色。人とは違う感性と存在感を躊躇なく表現できる人が手に取ります。マゼンタを着る人は、色の持つ強さに負けないメンタルの強さを持った人と考えられます。
マゼンタを仕事で活かすなら
マゼンタは人の面倒をみたり、直観力を発揮したいときに役立つ色です。仕事着が黒やグレーなどのベーシックカラーばかりなら、アクセント的に取り入れるとおしゃれです。洋服で着るには抵抗があるなら、小物で取り入れてもいいでしょう。
マゼンタは好き嫌いの好みが割れる色で、人によっては性的アピールを強く感じる人もいます。仕事で着用する際には気をつけましょう。
<参考文献>福田邦夫著『色の名前507』株式会社主婦の友社