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パーソナルカラーの基本イエローベース・ブルーベースとは?

パーソナルカラーの再ブームが到来して久しくなりました。

今やパーソナルカラーは一時の流行りにとどまらず、コスメや洋服などファッション分野ではパーソナルカラーに合わせた色展開がされていますし、大手文具メーカーでもパーソナルカラー別の文房具を発売しています。

パーソナルカラーの話で必ず出てくるのが、「イエローベース・ブルーベース(通称イエベ・ブルべ)」という言葉です。

本記事ではパーソナルカラーの基本中の基本、イエローベース・ブルーベースについて詳しく解説していきましょう。

 

色を分類するひとつの基準

パーソナルカラー理論の基礎となるのが色彩学です。

色彩学では色を分類して表すために「色の三属性」を使います。

色の三属性には「色相・明度・彩度」があり、色はこの3つの属性を使って表すことができます。

 

赤・青・黄色といった色みを表すのが色相

明るい色・暗い色と色の明るさを表すのが明度

色の鮮やかさを表すのが彩度です。

 

以下の色を三属性で表すなら、色相は「紫」・明度は暗め(専門用語で「低明度」)・彩度は鮮やか(専門用語で「高彩度」)と表現できます。

イエローベース、ブルーベースは、色の三属性のうちの「色相」が基準になっています。

 

色相が黄みよりか青みよりか

色相を虹色のグラデーションのように並べて輪っかにしたものを「色相環」といいます。

下の図は24の色相を並べた24色相環です。

24色相のうち、基本になる色相が「赤・黄色・緑・青・紫」の5色相です。

イエベ・ブルべの考え方は、5色相を基準にして、黄色の色相に近い色を「イエローベース」・青の色相に近い色を「ブルーベース」に分類します。

たとえば基準となる赤の色相を見てみましょう。

基準の赤のひとつ隣(上側)にある色は、黄みよりの赤になるので「イエローベースの赤」、基準の赤のひとつ隣(下側)にある赤は、青みよりの赤になるので「ブルーベースの赤」になります。

黄みよりか青みよりかで色を分類する方法をベースカラー理論と言ったりもします。

 

パーソナルカラーにおけるイエベ・ブルべ

色相を基準にして黄みよりをイエローベース(イエベ)、青みよりをブルーベース(ブルべ)として色を分類すると以下のようになります。

イエローベースの色はどんな色でも黄色っぽく温かい色みに見えますし、ブルーベースの色は全体的に青っぽく涼やかな色みに見えます。

上述した黄みより青みよりの色相がよくわからなかったとしても、色を見れば何となくベースカラーがお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

パーソナルカラーでは、イエローベース・ブルーベースの2分類をさらに2つに分け、4分類して季節の名前を付けています。

それを4シーズン分類とよび、イエローベースはスプリングとオータムブルーベースはサマーとウィンターに分けられています。

パーソナルカラー診断を受けると、「スプリングタイプが似合う」「夏が似合う」というように似合うシーズンが分かるようになります。

そして、スプリングやオータムが似合うと結果が出れば「イエベが似合う」と言い、サマーやウィンターが似合うと結果が出れば「ブルべが似合う」と言われます。

(※本来似合う意色はイエベ・ブルべだけで表現できませんが、ここでは一般的に認識されていることを書いています)

 

イエベ・ブルべに当てはまらないグリベ??

イエベ・ブルべの言葉がひとり歩きをし、パーソナルカラー診断の結果は、必ずイエベかブルべに分かれると思っている人が多いのが事実です。

イエローベース・ブルーベースの考え方は、パーソナルカラーの「色相」にのみ焦点を当てただけです。

似合う色は色相以外の明度や彩度も基準になり、人によっては色相だけでは判断できない場合もあります。

分かりやすくいうと、イエベ・ブルベどちらも似合ったり、イエベ・ブルべどちらかではなく、偏りのない色が似合う人もいるのです。

 

そこから派生してイエベとブルべどちらでもないタイプのことを、黄色と青の中間で、グリーンベース(グリベ)という呼び方もあるようです。

ただしこの言葉は一般的ではありません。カラーの専門家が使う用語ではなく造語としてとらえていただくと良いでしょう。

ある診断技法では、イエベでもブルべでもないタイプを「ニュートラル」タイプとして分類する方法があります。

イエベ・ブルべに偏らない人を分析するための正式な診断ですので、「ニュートラル」の表現は「グリーンベース」よりも的確です。

 

まとめ

イエローベース・ブルーベースとは、「色相」を基準にして、黄みよりの色をイエローベース、青みよりの色をブルーベースに分類するベースカラー理論のことです。

近年はコスメでも、イエベの人に合う口紅、ブルべに合うチークなどベースカラーで商品展開をしています。

パーソナルカラー理論が商品に反映されれば、消費者はより自分に合った商品が見つけやすくなりますし、「似合わない色を買ってしまった」という購入の失敗を減らせるのでありがたいことです。

 

一方で、イエベ・ブルべの言葉だけが先行しているため、イエベかブルべどちらかしか似合わないと思われているのも事実です。

パーソナルカラーの認知度が高まりプロの診断を受けなくても、ネットなどでセルフ診断し自分はイエベだ・ブルべだと分かる人が多くなりました。

しかし、セルフ診断は参考程度に留めていただく方が得策です。

ベースカラーはパーソナルカラー診断のひとつの基準であり、ベースカラーにこだわり過ぎる必要はありません。

イエベ・ブルべだけで自己判断せず、正確なベースカラーを知りたければカラーのプロの診断を受けることをおすすめします。

 

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