1月27日の 参議院予算委員会での菅義偉首相と立憲民主党の蓮舫代表代行のやりとりが話題になりました。
いつも厳しい口調のイメージがある蓮舫氏。
スーツも真っ白でキリッとした印象がありますね。
今日は蓮舫氏を例にして、政治家のファッションカラーについてみていきましょう。
実は何色にも染まらない強い意志のある白
白は純粋・無垢な色。
真っ白なウエディングドレスは純粋さの象徴とされ、「あなた色に染まります」という意味があると言われています。
確かにどんな色にも染められる色ですが、「何にでも対応できます」という柔軟性はありません。
むしろ、一点の曇りも汚れも寄せつけない強い意志を持った色なのです。
ですので、白には意志強固、潔癖、正義感といったメッセージがあり、白を着れば自動的にそんな性格の人に見えてしまうということ。
蓮舫氏に限らず、上下白のスーツを着ている人って意見をはっきり言いそうなイメージがありませんか?
(実際はっきり言いますよね~)
白の人のコミュニケーションの取り方
真っ白を着こなせる人というのは、色彩心理からみても白の性格をお持ちなのだろうと推察できます。
蓮舫氏も「白の人」だからこそ厳しめの発言になるのかなとある意味納得です。
白の性格は、強い信念があって理想とする世界観をお持ちです。
物事に白黒をきっちりつけたいタイプで、不正や不実を許しません。
首相へ責任を追及する姿は、白の人の切り込み方そのものでした。
間違いをはっきりと指摘できる強さは政治家に必要なことかもしれません。
しかし、いつもいつも正義を振りかざしていては周囲は圧倒されるばかり。
極度の緊張を強いられ、白の人についていけなくなります。
優しさや人情味といった人間臭さが白にはありませんので、白の性格が強い人は意識的に周囲の意見を聞き入れる柔軟性を持つと信頼感が増すでしょう。
色のイメージを使いこなす
先の予算委員会では蓮舫氏は黒のスーツを着用されていました。
中に着用されていたのは、またしても白と黒のツートンカラーのワンピース(だと思います)。
黒は威厳や頑固さを表す色。
白と並ぶ強いメッセージを持っています。
白×黒、どこまでも強い女なイメージですね(笑)
代表代行として「はっきり意見を言う人」というイメージを与えるために白や黒を使っていらっしゃるなら、色彩戦略としては大成功。
自分はどう見せたいのか、どういうイメージを人から持ってもらいたいのか。
政治家のように多くの人から見られる立場にある人は、身につける色がどんなメッセージを発信しているかよく理解した上で着用してほしいです。
見た目(の色)と発言内容がブレると、人は違和感を持ち不信感を募らせます。
「あの人についていこう」と思われるリーダーシップを発揮するために、色の演出力を使っていきましょう。