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なぜ政治家・議員はイメージカラーが重要なのか

ファッション(服装)は印象をつくる上で重要だとお考えの政治家・議員さんは多いことでしょう。

どんなファッションで選挙に挑むか、政治家らしいファッションとは何か、一度も考えたことがないという方はいないはずです。

では、どんなイメージカラーを使えば良いか?真剣に戦略を立てて考えたことはあるでしょうか。

おそらく「はい」と答える方はごく稀だと思います。

政治の世界ではまだあまり重視されていませんが、ファッションと同等、もしくはファッション以上に重要なイメージカラー。ただ自分の勝負カラーを決めるだけではいけません。

イメージカラーの重要性についてお話していきましょう。

 

カラー戦略が重視されるようになったエピソード

政治家のカラー戦略が一躍注目をあびるようになったのは、遡ること1960年。

アメリカ大統領選でのジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンのテレビ討論のエピソードが有名です。

選挙戦は当初、現職の副大統領ニクソンが優勢。しかし、ケネディは新メディアであるテレビ映りを意識し、ブルーのスーツに赤のネクタイのコーディネートで、若々しく快活な印象を民衆に与えました。

対してニクソンはグレーのスーツで顔色は冴えず、ケネディほどテレビ映りは良くありませんでした。

カラーによるイメージ戦略によって、ケネディは一気に好感度がアップ。逆転勝利を収めたのです。

これを機に、パーソナルカラーという似合う色を身につけることや、カラーの専門家にコーディネートしてもらうという戦略が選挙戦で定着しました。

アメリカ大統領選というと非常に規模が大きい話のようですが、カラーによって好感度を高め、多くの人の心を捉えることは、政治家なら誰もが必要なことでしょう。

 

カラーの2つの役割

カラーには大きく2つの役割があります。

ひとつは「見た目を良くする」役割

アメリカ大統領選の例にもあるように、パーソナルカラー(似合う色)を使うことで見た目の印象は大きく変化します。

明るさ・親しみやすさ・誠実さ・信頼感など、カラーによって好感度を上げることができるのです。

 

2つめは「メッセージを伝える」役割です。

赤には赤の、青には青の、カラーそれぞれにメッセージ(意味)があります。

メッセージ性を理解してカラーを使えば、言葉を尽くさずとも意図を伝えることができます。

カラーは非言語(ノンバーバル)コミュニケーションに有効なツールなのです。

 

ようするに、カラーは外見と内面、両面からアプローチが可能だということ。

内面を表現する外見のイメージ戦略がうまくいくと、人々の記憶に残る「人」として存在感が増していきます。

 

イメージカラーが重要な理由

カラーはお洒落やセンスといった感覚的なことと関わりが深く、美的感性が必要だと思われがちです。

しかし、センスの有無とイメージカラーは関係ありません。

カラーは色彩科学や色彩心理学、色彩生理学といった分野に密接に関わっています。

センスがあろうがなかろうが、カラーを見れば人は心理的・生理的な反応を起こします。赤のポスターを見れば活動的で思い切った決断をしそうだと感じ、青のポスターを見れば理知的で冷静な判断しそうだと感じるように。

カラーから受ける印象を考慮せず、赤のポスターで思いやりを謳ったり、青のポスターで社会変革を謳ったところで説得力は下がります。

色のイメージと使う言葉が合わないと、ちぐはぐな印象しか残らず信頼感が湧いてきません。

大衆に訴えかけ人の心を動かそうと思うなら、誰もが共通して感じるカラーの意味を理解し、イメージカラーを打ち立て、視覚からも訴えていく必要があるのです。

 

イメージカラー選びでやってはいけない3つのこと

好きな色を選ぶ

色選びでよくあるのが、好きな色を選択してしまうことです。

誰でも嫌いな色は選びたくありません。しかし好きだからといって選んだ色は、伝えたいメッセージと合っているでしょうか?

好きな色を選びたくなる気持ちは分かりますが、主観は一旦横に置き、客観的な目線でカラー選定を行いましょう。

 

安易なイメージで選ぶ

「女性だからピンク」「環境保護だから緑」といったステレオタイプ的なイメージでカラーを選ぶのも良くありません。

ピンクにはどんなメッセージがあるでしょう?女性らしくて優しいイメージがある反面、頼りなさも感じさせます。

環境=緑はメッセージとしては間違っていませんが、緑は平和・穏やか・安定などの意味を持っています。平和で穏やかなイメージとあなたのキャラクターは合っていますか?

イメージのすり合わせが大切です。

 

色選びを完全に人任せにする

イメージカラーはご自身の政策内容を発信する「言葉」と同じです。センスがないから分からないと色選びを放棄しないでください。

あなたらしい色であるか。提案された色に違和感を感じないか。よく吟味し納得した上でイメージカラーを決定してくださいね。

 

イメージカラーはどうやって選ぶのか

イメージカラーを選ぶ際、急に色選びから始めてはいけません。

カラーを決める前に必ず言語化をします。

社会に何を伝えたいのか

どんな政策を行うのか

どんな理念やミッションを持っているのか

単語でも文章でも何でも構いません。まずは言語化しアウトプットすることが大切です。

一旦アウトプットすると、たくさんの文言があっても精査しやすく、核となるキーワードが浮き彫りになります。最終的に3つ4つのキーワードに集約してようやくキーワードにふさわしいカラー選定ができるのです。

政党カラーや会派のカラーが決まっている場合は、合わせる色(配色)によってもイメージが変わってきます。

 

イメージカラーが発揮する5つの効果

1.イメージが定着する

「イメージ」カラーという言葉の通り、カラーを見ただけで「あの人」と思い出しやすくなります。

たとえ人物像をくわしく知らなくても、イメージカラーが定着していれば「あの人はこんなタイプじゃないだろうか」と勝手に想像してもらえるのです。

 

2.公約や政策内容など伝えたいことがダイレクトに伝わる

カラーはたくさんの情報を発信しています。

伝えたいメッセージとカラーが合致していれば、言葉を尽くさずともダイレクトに想いを届けることができます。

 

3.発信がブレない

イメージカラーを決める際にしっかり言語化できていれば、言葉とカラーがご自身にも沁み込んでいるはずです。カラーが統一されると自分の軸がしっかりと定まり、発信内容もブレなくなります。

 

4.想いを共有しやすい

カラーと言葉がセットになっていれば、有権者へ想いを届けやすくなると共に、支えてくれる仲間とも想いが共有しやすくなります。

文字よりもカラーの方が断然想いは伝わりやすいです。カラーを共通言語にすると余計な説明を省くことができます。

 

5.イメージカラーを軸に横展開ができる

イメージカラーが決まれば、ポスター・名刺・活動報告書やニュースレターなどのリーフレット・WEBサイト・ファッションなど全てに反映が可能です。

定期的に発行する活動報告書は、イメージカラーをメインにして差し色の変化をつけるだけで、統一感を保ちつつ季節感など見た目の変化を出しやすくなります。

 

まとめ

イメージカラーはあなたそのものを表す色です。人の心をとらえ、人の行動に少なからず影響を与えていく政治家は、カラーを無視して戦略は立てられません。

どんなカラーを使っているのか、どんなカラーを身に着けているのか常に見られています。そしてカラーによって一瞬でイメージを抱かれています。信頼や期待感を持ってもらえたらいいのですが、カラーひとつで不快感を与えることだってあるのです。

残念なことに、なぜその色を選ぶのだろう?と疑問に思う方はひとりやふたりではありません。カラーの専門家でない人でも「あの色はおかしいよね」と感じていたります。

当記事を最後までご覧くださった政治家・議員さんには、どうかカラー選定で失敗しないでほしいと願っています。無料でご相談も承りますので、イメージカラーの必要性を感じられましたら一度お問い合せください。

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