似合う色、パーソナルカラーを知りたいと思ったときに、手軽にできるのが自己診断。
ネット検索すれば数々のサイトにヒットしますし、雑誌や書籍でも簡易診断ができるツールがたくさんあります。
果たして自己診断はどの程度信頼できるのでしょうか。
手軽な自己診断の注意点
パーソナルカラーを自分で診断できるツールは、大きく分けてチャートタイプとチェックをしていくタイプのものがあります。
どちらも質問内容はだいたい同じ。
肌の色、瞳の色、髪の色、日焼けの仕方、よく着る(似合うと思う・人から褒められるなど)服の色など。
自分の持つ色(色素)を確認しながら自己診断していきます。
だから診断結果はある程度予想ができたりします。
ここで注意点がひとつ。
自分の色素を見ただけで本当のパーソナルカラーは導き出せません。
どういうことか?私自身のお話をしましょう。
私の肌の色はいわゆる地黒。真っ白になることはありません。
日焼けもしやすく、ピンク系よりはやや黄み寄り。
瞳はこげ茶、髪の色は真っ黒。
ベージュよりはグレーをよく着る。
こういった要素から、パーソナルカラー「オータム」や「ウィンター」という結果が出ます。
本当は違うんですよね~!
パーソナルカラー診断を受けてみないと分からなかったのです。
自己診断の落とし穴
自己診断ではそもそも気づかないこともあります。
それは、正しく自分の色を認識できていないということ。
お客様からよく聞くのが「自分は黄み肌だと思っていた」「瞳の色って人によって全然違うんですね!」というお声。
自分のことは分かっているようで、思い込みが強いもの。
人と比較しないと気づかないことが多く、正しく客観的に自分を見ることは難しいのです。
プロはどんな風に似合う色を診断しているの?
パーソナルカラー診断は、人が持つ色素と合わせる色がどのように調和するかを判断するものです。
色素が判断材料になりますが、色素だけで判断はできません。
色を合わせてはじめて似合う・似合わないが判別できるのです。
パーソナルカラー診断は、ドレープという色布を顔の下に当てて顔うつりを見ていきます。(上の写真参照)
専門的な話をすると、
・ドレープの色みが顔色をどう見せているか
・ドレープの明るさ暗さで輪郭がどう変化するか
・ドレープの鮮やかさで肌のつや感は出るか
など、判断基準は挙げていけばきりがありません。
ポイントは、ドレープの色相(色み)、明度(明るさ)、彩度(鮮やかさ)、清濁とどのように調和しているのか。
それがパーソナルカラー本来の見極めで、経験を積んだカラーのプロにしかできないことなのです。
カラーのプロからのお願い
自己診断の結果が全て間違っているとはいいません。
半分合っていて半分「?」
結果はあくまで参考程度に留めていただきたい
多くのカラーリストが思っています。
どうか自己診断で「自分の似合うタイプはこれだ!」と決めてしまわないでください。
もし似合う色が知りたいと思ったら、ぜひ一度パーソナルカラー診断を受けてみてくださいね。
1回の診断で一生ものの価値がありますから!