2023年2月13日(月)、東京都内にあるフォルボフロアリングB.V.日本支店様にてセミナーを開催させていただきました。
先月も同社にて海外マネージャー様向けに開催し、今回は日本支店メンバー様が対象でした。
セミナーの目的は、社内メンバーの特性を理解し、よりコミュニケーションをスムーズにすること。
先月のセミナーとはまた違った内容で進めていきました。
セミナー概要
■セミナータイトル
「カラーコミュニケーション」
■セミナーの目的
日本支店様が今後拡大していくにあたって、コアメンバーの相互理解とチームの団結力を高めていくことを目的としています
■内容
1)色彩心理とは
色の感じ方と性格について
2)自己紹介・他己紹介
色彩心理カードを使って、自分を客観視するワーク
3)色彩心理性格診断
4)ワーク
色タイプ別の性格の特徴を理解する
自己紹介・他己紹介で出たカード、診断結果からお一人おひとりの分析
4)まとめ
(約3時間の内容です)
色を使って他者を理解するとは
セミナー内容のベースになるのが「色彩心理」。
私たちは色によって様々な感情が湧き、行動を起こしています。色を通して人間の心を研究する学問を色彩心理学といいます。
セミナーでは難しい話は一切せず、色と感情、色と性格がどう結びついているかを、ワークを通して体感いただきました。
そのワークが「自己紹介・他己紹介」です。
まずはじめに、キーワードが書いてあるカラフルなカードから「自分を表すキーワード」を選んでいただきます。その選んだカードはシェアせず、次に他のメンバーがその人を表すカードを選びます。
このワークは単なる自己紹介・他己紹介にとどまりません。自分が思う自分と、他者から見た自分を客観的にみることができるのです。
注目する点は、自分が選んだカードとメンバーが選んだカードに共通性があるかどうか。
写真の方は、ご自身で選ばれたカードが「青・信用」。なんとメンバーからも全く同じカードが出てきました。(キーワードは52もあります)
他メンバーからも同じ青のカード「冷静」も選ばれています。
ここから分かるのは、自他ともに冷静で信用を重んじている人だと認識しているということです。
ご自身の価値観がそのままメンバーにも伝わっていると考えられます。青の性格を持っていらして、青のイメージそのままに他者も捉えているということです。
今回たまたま全く同じ色・同じキーワードが選ばれましたが、同じ色を選ばれなくても、カードに書いてあるマーク(太陽・星・ハート・木)が同じであれば、だいたいのイメージは同じだと考えられます。
(写真の方の場合だと、青と同じ木のマーク「茶色・現状維持」が選ばれています)
マークも色も全く違うカードを選ばれた人には、なぜそう思ったのか意見を伺うと、こんな風に自分のことを見てくれていたのかと新しい発見があります。
写真の例でいうと、「紫・ミステリアス」を選んだのはお2人。
青の性格を持つ人は、あまり感情を外に出しません。何が起こっても表情が変わらず、どんな感情を抱いているか他人が分かりにくいことがあります。
その点がメンバーにとっては「ミステリアス」に映るのかもしれません。
こうしてお1人お1人のカードを見ていくだけでも、その方の特性やメンバーとの関わり方がみえてきます。
各々が持つ個性を「色」に置きかえて分析することで、誰でも瞬時に違いが分かり、相互理解がしやすくなります。そして、それに対するコミュニケーションの取り方も変わってくるのです。
色でコミュニケーション?半信半疑だったが
今回のセミナーでは、アジア圏の海外リーダーがお1人一緒にご参加くださいました。リーダーから最後にいただいたご感想が印象的でした。
セミナーを受けるまでは、カラーでコミュニケーションというのが半信半疑だった。
けれど、とても理論的で理解ができたし、ビジネスにも活かせると思う
「色がコミュニケーションに使える」という話はまだあまりメジャーではなく、一部の人が知って活用しているだけです。
しかし色は常に身の回りにあり、知らないうちに私たちは影響を受けています。色が持つ性格と人の行動特性を紐解くことは、そう難しい話ではありません。
いつもは全く気にしていなかった身の回りの色に注目するだけで、自分の意識が変わります。周囲への見方が変わります。他人の感情も読みとれるようになります。
カラーコミュニケーションは、1人1人の個性を理解し価値観の違いに敬意を払える、そんなメソッドです。
個々人が強みを発揮し、チームで補い合い協力しながら、より良いコミニケーションを図っていただけましたら幸いです。
この度もご依頼いただきありがとうございました。
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