日本初の女性総理・高市早苗首相のブルー戦略を読み解く

2025年のニュースのひとつが、10月21日高市早苗総裁が第104代内閣総理大臣に指名され、日本初の女性総理の誕生です。総裁選の頃から高市氏のファッションカラーには注目が集まり、ロイヤルブルーがトレードマークとなりました。

本記事では、色彩心理とブランディングを専門とし、政治家のカラープランニングを手がけてきた立場から、高市総理の装いを戦略として分析します。

目次

なぜ総理大臣の服の色が国家ブランディングになるのか

政治家にとって色は単なるファッションではなく、自身の主張や存在感を伝えるためのメッセージとなるものです。 総理大臣ともなると個人の主張にとどまらず、「国家の顔」としての意味合いが強くなります。

国民、メディア、海外に対して、リーダー像を表すとともに、日本がどのような立ち位置でメッセージを発していくかを色で表現することができるのです。

高市総理が選ぶブルーの色の意味(色彩心理)

高市総理のブルーといえば、ロイヤルブルーが印象的です。ロイヤルブルーはとても鮮やかな青で、オーソドックスなネイビーのスーツよりも明るく目立つ色です。目立つといえども、青には信頼・信用・知性・冷静・秩序といった、落ち着きと誠実さを感じさせる意味合いがあります。

女性政治家というと赤やピンク系の服装がイメージされやすいですが、赤は活力や闘争心を表す色であり、国の顔として多用するには攻めすぎに感じられます。ピンクは優しさや甘え上手を表す色で、リーダーとしての強さや頼りがいを感じさせにくいです。

その点、青は世界的にも好まれる色ナンバー1と言われ、性別を全面に押し出すイメージではありません。多くの人に好感を持たれつつ、強さと信頼感を出せるロイヤルブルーは戦略的な色選びだといえるでしょう。

同じブルーでも印象は大きく違う

ブルーと一口に言っても、明るさや鮮やかさが異なると印象も変わってきます。

高市総理のアイコン的カラーのロイヤルブルーは、とても鮮やかで明るさは中間明度となります。

色の鮮やかさは「彩度」という色の指標で表され、鮮やかな色は彩度が高い(高彩度)と表現します。高彩度の色は、青であろうと赤であろうとインパクトが強く、とても目立ち華やかさや派手な印象を与えます。高彩度の色からは、意志の強さや自己主張の強さ、発言力や影響力を感じさせます。そのため記憶に残りやすく、政治家としての勝負服の色としてのイメージが強くなります。

高市総理も選挙戦や総裁選、重要な政治イベントでロイヤルブルーを着用し、存在感を際立たせています。それほどインパクトのある色ですので、公務によってライトブルーやネイビーを使い分けているのがカラー戦略のうまいところです。


ライトブルー(スカイブルー)は、明るくて彩度は中~低彩度、開放感や爽快感を感じさせます。彩度が高くないぶん、親しみやすさや優しい印象を与え、人が話しかけやすい雰囲気を作ることができます。

ブルーの中でもよりフォーマル感が高まるのがネイビーです。ネイビーのようなダークカラーは、黒が混ざる色で、黒の意味の厳格さや沈着なイメージも与えることができます。ベーシックカラーとしてスーツでも多様されることから、目立つことはなく、よりきちんとした政治家としての信頼感を感じさせる装いになります。

多くのブルー考察は「青=信頼」で終わりますが、実際のブランディングでは「どの青をどの場で使うか」まで設計しなければ意味を持ちません。

気をつけたいのは色のメッセージだけではない

ここまで色のメッセージ性についてお話してきましたが、着用する色に関しては、色の意味だけを考えていては不十分です。

政治家は見た目のイメージも非常に重要で、色によって顔映りがどうなるのか、色との相性(似合う・似合わない)もとても重要になってきます。

どんなに鮮やかでどんなに素敵な色であっても、似合うかどうかは一人ひとり違います。(それをパーソナルカラーといいます。)ロイヤルブルーが映える人もいれば、派手過ぎて下品に見えてしまう人、ライトブルーで爽やかな印象になる人もいれば、ぼんやりとした頼りない印象になる人もいます。せっかく伝えたいメッセージと色を合わせたとしても、写真映りが良くなくてはイメージダウンになりかねません。

高市総理がご自身の似合う色を把握されているかは分かりませんが、総理としての強い決意と覚悟が顔つきに表れ、強い色のロイヤルブルーがイメージ的に合っているのは間違いありません。

色の記憶と共に、好印象を与える色を着用する。似合う・似合わないの診断は、主観的な感性に頼るものではなく、色彩理論と分析に基づいて客観的に判断されます。政治家の場合、この判断を自己流で行うことはリスクになります。写真・映像・ポスター・演説など、すべてに一貫性が求められるため、第三者の専門家による客観的な分析が不可欠です。

色はセンスに頼るのではなく戦略的に設計するもの

政治家にとって、色は政策を反映するものであり、メッセージを訴求するためのツールです。自分の好き嫌いで選んだり人に任せっきりにしていては、個人の好みで政策を決めて人に丸投げしているようなものです。

色がブレるとメッセージもブレてしまいます。色とメッセージを一貫することで、目に見えない信頼が積み重なっていきます。

色の意味と見た目の色を戦略的に設計し、ブランディングとして落とし込んでいくことは、有権者の印象に残るだけでなく、政治家としての覚悟を再認識することにもなるのです。

高市総理のブルーから学べること

高市ブルーのイメージ戦略と国家の顔としてのブランディング。色による印象操作だけではなく、意思表示としての色使いが政治家やリーダー層の参考となるでしょう。

色使いの正解のはひとつではありません。人それぞれのブランディングカラーがあり、たとえ同じ色を使ったとしても意味合いは大きく異なります。だからこそ、戦略的なカラー設計が必要になるのです。

カラーリングオフィスでは、政治家や政治を志す方が「どんな立場で、どんな主張をし、どんな印象を残したいのかから整理し、色を戦略として設計するサポートを行っています。

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