近年、Z世代とのコミュニケーションに悩む企業が増えていると言われています。
「丁寧に関わっているつもりだけどうまく伝わらない」
「どこまで指導してよいか分からない」
こうした声はさまざまな調査でも指摘されています。
若手社員の離職理由でも、上司とのコミュニケーションが課題として挙げられるケースも少なくありません。
本記事ではZ世代が求める「寄り添い」とは何か、中間管理職に求められるコミュニケーションのあり方について、色彩心理の視点から解説します。
Z世代が求める「寄り添い」

職場での「寄り添い」と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?
親身になって話を聴く
ひとつひとつ丁寧に説明する
信じて見守る
どれも正しいと言えば正しいのですが、Z世代が求める「寄り添い」で核になることがあります。
筆者が大学生や専門学生にワークショップを行っていると、彼らから共通した言葉が出てきます。
それが「共感」です。
共感は、相手が何を感じ、どう受け止めているかを理解して自分も同じように感じることです。
同情と混同されやすいのですが、同情は「かわいそうだ」と上から見て憐れむ気持ちを表します。
共感は相手の立場に立って考えようとするのに対し、同情は自分の場所から相手を見る姿勢となります。
Z世代は相手に感情移入するのではなく、程よい距離を保ちながら、相手の感情を理解する力に長けています。
自然とそうした行為ができるため、職場で共感してもらう機会が著しく低いと大切にされていないと感じ、モチベーション低下につながるのです。
寄り添い力がある人とは
「寄り添い」や「共感」という話を研修ですると、一定数の人は「面倒くさい」という反応をされます。それは仕方のないことで、共感力が低いのではなく、価値観が違うのです。
色彩心理で分析すると、
寄り添いが得意で共感力が高い人は、グレー・ピンク・緑の性格を持つ人です。
それ以外の人、例えば赤やオレンジの性格の人は、寄り添われることを鬱陶しく感じます。構われ過ぎるより、自分で勝手にやりたい気持ちが強いのです。
そのため、赤やオレンジの性格の人が「寄り添うって面倒だな」と感じてしまうのは、ある意味自然なことです。
Z世代にグレー・ピンク・緑の性格を持つ人が多いのかというと、他世代より多い傾向はあります。研修等で話を聞いていても、全体的な価値観として、グレー的な要素を大切にしている人が多いように感じています。
スポットライトを浴びなかった「グレーの人」

色彩心理の中でも、グレーは特に感受性が強く繊細な性格を持っています。
Z世代より上の世代、バブル世代や団塊ジュニア世代、X世代の人が20代の頃は、グレーの性格というのはどちらかと言えばあまり注目されませんでした。
自己主張せず、指示がないと動けない人、という誤解を生んでいたかもしれません。
それが2010年代以降は、グレーの感性を持つ人が組織にとって重要な人材になってきました。
Z世代の気持ちに耳を傾けられるだけでなく、チーム全体にも共感を示しながらそっと仲間を励ますリーダーとして、時代の流れにフィットしてきました。
色で演出する寄り添いのコミュニケーション

グレー・ピンク・緑以外の価値観を持つ人にとって、寄り添い力を発揮しようと思うと、かなり意識しないといけないでしょう。
そこで簡単に活用できるのが「色」です。
色を見れば人は感情を想起します。
グレーなら、共感や協調
ピンクなら、優しさやあたたかさ
のように、色固有の感情があります。
面談などで、今日は若手とゆっくり話したい
なるべく本心を語ってほしい
と思うなら、グレーやピンクを身につけると、話しやすい雰囲気を作ることができるのです。
ただし、グレーはダーク過ぎると黒の意味に似てきます。黒は心を閉ざす色ですので、グレーを使うならライトグレーがおすすめです。
もしピンクに抵抗があれば、明るく優しい色あいの水色やミントグリーン、淡いベージュやライトイエローでもいいでしょう。
上半身にこれらの色を身につければ、話す相手にも見えるのでより効果的です。身につけることができなくても、部屋に明るい色があると緊張感がほぐれます。
こうして環境の色から寄り添いの雰囲気を演出し、コミュニケーションを取りやすくしてみてはいかがでしょうか。
寄り添い力を高めるために
寄り添いとは単に優しく接することではなく、相手の感情や価値観を理解しようとする姿勢です。
寄り添いが必要だと分かっている中間管理職の方でも、価値観やコミュニケーションスタイルの違いによって、Z世代が求める寄り添いとは異なる指導をしてしまうことがあります。
Z世代が何を考え、何を大切にしているのか。
相手の感情を言葉だけでなく「見える形」で感覚的に理解することが、コミュニケーションの溝を埋める一歩になります。
言葉にしづらい感情や価値観を色彩心理で可視化することで、お互いの違いを客観的に把握でき、対話がしやすくなります。
coloRing officeでは、ワークショップ型で自然と本音が出てくるコミュニケーション研修を行っています。普段の仕事では語れない想いを聴く機会としてご活用いただいています。
世代間ギャップやコミュニケーションに課題を感じている企業様は、お気軽にご相談ください。
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