選挙活動を行うとき、「自分に似合う色は何だろう?」と考える方は多いでしょう。
「似合う色」というのは専門用語で「パーソナルカラー」と言います。
パーソナルカラーは顔映りを良くし、見た目の清潔感や好感度を高めてくれます。パーソナルカラーを活用することは大いにおすすめしますが、戦略的に選挙戦に臨むのであれば、それだけではまだ不十分です。
この記事では「似合う色」と「選ぶべき色」の違いについて解説します。
そもそも「似合う色」とは何か
パーソナルカラーは、人が持っている色素(肌・髪・瞳等)と色(洋服の色)が調和した状態を「似合う」といいます。
調和した状態というのは、色素と色が互いに引き立てあったり、なじんで見えたりすることです。色と色が調和すると、見た目に違和感がなく、その人本来の良さが際立って見えるという効果があります。
具体的には
・肌の血色感が増し、健康的に見える
・瞳の輝きが増し、表情が明るくなる
・髪の艶が出て清潔感が出る
といった見た目の変化や、
・いきいきと活発そう
・意志が強そう
・誠実さを感じる
などの内面的なイメージにも好影響を与えます。
パーソナルカラーを活用すると、あえて派手な色を身につけなくても「その人らしい」魅力と存在感を出すことができるのです。
選挙では「似合う色」が最適とは限らない
ここまでの説明をご覧になれば、「パーソナルカラーをフル活用すればいいじゃないか。」と思われるはずです。
確かに、見た目の良さを最大限に引き出してくれる色を、スーツやジャケットで着用するのをおすすめします。ポスター用の写真撮影の際にはパーソナルカラー必須といってもいいくらいです。
なのですが、似合う色「だけ」でイメージを作ってしまう危険性もあるのです。
たとえば
明るく淡い色が似合う人は優しそうには見えますが、頼りなさを感じさせます。
暗めの色が似合う人は落ち着いた印象になりますが、堅い印象も感じられます。
鮮やかな色が似合う人は存在感が出ますが、怖いと感じる人もいます。
有権者は候補者のお人柄を分かっていません。ポスターを見た瞬間、第一印象の「色」でどんな人なのかをイメージしてしまうのです。
だからこそ似合う色がどんな印象を与えるのか?
その色が自身の性格や政治家として見せていきたい色と合っているのか?
を考えて慎重に身につける色を選ばないといけないのです。
選挙で「選ぶべき色」とは
では、選挙において「選ぶべき色」は、どのような基準で考えればよいのでしょうか。
それは、候補者の「政策・ビジョン・価値観」が一貫して伝わる色であることです。見た目に似合うかどうかや、本人が好きかどうかとは別の基準です。
選挙カラーは有権者に想いや考えを届けるためのもの。有権者にどう伝わるかを基準に考える必要があります。
私が選挙カラーを考えるとき、次の3つを必ず押さえます。
・政策で一番訴えたいこと
・どんな社会を実現したいのか
・自分自身が大切にしている価値観
これらを一本の軸として、色の方向性を検討します。
選挙カラーは候補者を良く見せること、目立たせることだけが目的ではありません。その人らしさと想いを伝えるためのコミュニケーションカラーという視点を忘れてはいけないのです。
色は目的によって選び方が変わる
選挙戦では「似合う色」と「選ぶべき色」それぞれの役割があります。
パーソナルカラーは、ポスター写真や有権者と接するときといった候補者ご自身の印象を良く見せたい場面で大いに活用すると良いでしょう。
その上で、選挙全体を通して
「どんな人として覚えてもらいたいのか」
「何を信念として掲げている候補者なのか」
を伝えるために、ブランディングとなる色をきちんと定める必要があります。
似合う色を上手に使いながら選挙の軸となるカラーを明確にする。その両立こそが、選挙における色使いの本質だと私は考えています。
もし、「自分の場合、どこまで似合う色を使っていいのか」
「選挙の軸となる色をどう決めればいいのか」
と迷われたら、発信軸を整理するところからお手伝いしています。
候補者ご本人の想いや政策を丁寧にお聞きし、その人らしい選挙カラーを一緒に設計していきます。

