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「色で子どもとコミュニケーション」を西野児童館で開催

2024年12月18日、京都市山科区にある、社会福祉法人 京都社会福祉協会 西野児童館様にて子育て世代向けに「色で子どもとコミュニケーション」のお話をさせていただきました。

就学前のお子さまとその保護者対象でしたので、0歳の赤ちゃんから2歳までの幼いお子さん連れのお母様方がご参加くださり、寒い季節にほっこりと温かな空間となりました。

お話の内容

小さなお子様の面倒をみながら参加していただくスタイルでしたので、講義形式ではなく様々な色をお見せし対話を通してお話をしていきました。

お話の軸は以下の通りです。

●子どもとの色を通したコミュニケーションのやり方

●カラーボトルから分かる今の心理

●小学生の塗り絵から分かること

 

カラーボトルは色で心を癒す心理療法-カラーセラピーーで使用されるものです。

今回は参加者の方が選ばれたボトルの色の意味を一言お伝えしました。

赤とターコイズのボトルを選んだ人に「自由に行動したい」という意味をお伝えすると、「当たってる!」と驚かれていました。

今の心境がダイレクトに色に反映することをみなさんに実感していただきました。

 

色でコミュニケーションをとる方法

色でコミュニケーションをとるからといって、カラーボトルのような特殊な物を用意する必要はありません。

色は私たちの身の回りに溢れています。家の中にある物で色を見つけるのもいいのですが、四季折々の自然の色を親子で見ることをおすすめします。

目に入ってきた色、手に取った色をどんな風に感じるのか。大人の固定概念を超えた子どもの自由な発想を知ることができます。

色を感じる以外にも、季節の風、木々の匂い、土や石の手触り、鳥の声など五感を働かせながら豊かな自然を感じることがこどもの感性を働かせ、大人の私たちにとってもかけがえのない時間になるでしょう。

色でコミュニケーションをとることの効果

言語の発達がまだ未熟な子でも、好きな色を選ぶことは簡単にできます。そしてつたない言葉でもなぜその色が好きなのかを懸命に伝えようとしてくれます。

大人がその気持ちを受け止め、次の言葉を投げかけることでコミュニケーションが生まれ、想像力や表現力が育っていきます。

それが非認知能力を育てることになり、子ども達が先行きが不透明な社会を生き抜く力の土台になっていくのです。

こどもの塗り絵から言葉にならない感情を知る

最後に小学生20名ほどの塗り絵を見ていただきました。

幼児期の色使いからもある程度の心境を読み解けますが、学齢期のこどもの色使いはより大人に近い感覚で読み解くことができます。

赤と青の情動と落ち着きで揺れている心

虹色のウキウキした気持ち

淡いトーンの優しい性格の子

嫌いなものは嫌いと色ではっきり主張できる子

言葉として頭の中に浮かんでいなくても、色によって様々な感情を表現してくれます。

塗られた色に良い悪いのジャッジは必要ありません。黒を使うからといって心に闇があると考えるのも早計です。

何を見てどう感じているのか、絵をきっかけに対話してみると、思いもよらない言葉がポロッと出てくることもあります。

 

これをきっかけに、色を通して親子で豊かなコミュニケーションを育んでいただけたら幸いです。

この度はご依頼いただきありがとうございました。

 

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