色は人に心理的なイメージを与えたり、生理的な反応を起こしたりします。色のイメージや感じ方から人の性格を推測することもできます。
色のイメージと人の心との関係を表す学問を色彩心理学といいます。
当記事では白の色彩心理―白のイメージや色の意味、白の性格―についてご紹介していきます。
白のキーワード
純粋、清潔、無垢、始まり、希望、神聖、高潔、気高さ、正しさ、正義感、信念、真実、悟り、達観、社会貢献、シンプル、質素、浄化、完璧、リセット、空白、空虚、潔癖、蒼白、冷酷
白系の色名
生成り色、乳白色、灰白色、胡粉色、スノウホワイト、アイボリー、パールホワイト、オイスターホワイト
白のイメージ
純粋無垢で清潔感を象徴する白。花嫁衣裳のイメージから「何色にも染まります」を表す一方で、一点の曇り(汚れ)も許さない・寄せ付けない凛とした強さも表します。
白は光の色で、色の中で一番明るい色です。神の色ともいわれ神聖さを表します。
まっさらを連想させ、始まりやリセットの意味もあり、空っぽで空虚、何もない、無のイメージもあります。
真っ白は温度感がなくクールで冷たい印象ですが、生成り色・アイボリーのような黄みがかった白は温かみのあるソフトな印象を与えます。
白を使った慣用句からも、白のイメージが湧きやすいです。
正義感や明白さのイメージ:清廉潔白、白日の下にさらす、白黒をつける
物事のけじめをつけリセットするイメージ:白紙に戻す、白旗を上げる
白の基本的な性格
強み
まっすぐでとても素直でありながら、頑固なくらいの芯の強さをもっています。
社会的な視野が広く、公正公平であることを大切にします。それが正義感の強さにもなり、間違ったことに対して毅然とした態度で臨むことができます。
正しさを追求するあまり冷たく見られてしまうこともありますが、他人の意見を受け入れる器の大きさをもっていて、人を突き放すことはありません。
空間を整理し整えることが得意で、それは思考や行動にも反映されています。
弱み
白衣高血圧※という言葉があるように白を見るだけでドキドキとし、ピシッとした印象から周囲に緊張感を与えます。
「白黒をつける」の通り、曖昧なことやグレーゾーンでうやむやにしていることにメスを入れてしまうので、それまでの慣習でやってきた人から反発を受けたり、厳しすぎると怖がられてしまうことがあります。
完璧を求めすぎるがあまりストレスを抱えやすく、糸が切れたときに虚脱感を感じることもあるでしょう。
(※色だけが原因ではありません)
白が気になるとき
リセットしたい
今までやってきたことに区切りをつけたいとき、一旦白紙に戻したいときに白が気になります。
新しいスタートを切りたい
心機一転新しく何かをスタートさせたいときにも気になります。気持ちが前向きで未来に希望を感じています。
無駄なものを排除したい
物理的に身の回りの環境がごちゃごちゃしている、または頭の中が整理できていないのかもしれません。物事をシンプルにしたいとき、余計なものを削ぎ落とすために白に惹かれます。
ビジネスシーンで白を活かすには
清潔感を出す
白は清潔さを表すのに最適です。ぱりっと真っ白なシャツを身につければ、清潔感が増し爽やかな印象を与えます。清潔であることが重視される医療や研究の場などではななくてはならない色です。
整理整頓する
必要なものを最低限にまとめる能力は、書類整理や効率的な業務の導線作りを得意としています。
毅然として立ち振る舞う
いわれのないクレームのような筋の通っていないことに対して、軸をぶらさず毅然とした態度で臨むことができます。
プロジェクトをスタートさせる
気持ちをまっさらに新しいことをスタートさせるときに力を与えてくれます。余計なことは考えず、プロジェクトに邁進できるでしょう。
理想を追求する
個人として組織として、社会の中でどうありたいか?常に理想を掲げ、まっすぐに理想に向かっていきます。白のタイプの人がリーダーであるならば、旗振り役として力を発揮します。
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